クリニックのご案内
睡眠時無呼吸症候群 CPAP治療
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の主な症状・注意が必要な人
日本人の30~60歳代の約7人に1人が実は睡眠時無呼吸症候群(SAS)を患っていると言われています 。あなたの家族や知人にも、いびきや無呼吸、起床時頭痛、日中の眠気などにお悩みの方はいませんか?
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状
本来、睡眠は日中活動した脳と身体を十分に休息させるためのもの。
その最中に呼吸停止が繰り返されることで、身体の中の酸素が減っていきます。すると、その酸素不足を補おうと、身体は心拍数を上げます。寝ている本人は気付いていなくても、寝ている間中脳や身体には大きな負担がかかっているわけです。脳も身体も断続的に覚醒した状態になるので、これでは休息どころではありません。
その結果、強い眠気や倦怠感、集中力低下などが引き起こされ、日中の様々な活動に影響が生じてきます。
■寝ている間
- いびきをかく
- いびきが止まり、大きな呼吸とともに再びいびきをかき始める
- 呼吸が止まる
- 呼吸が乱れる、息苦しさを感じる
- むせる
- 何度も目が覚める(お手洗いに起きる)
- 寝汗をかく
■起きたとき
- 口が渇いている
- 頭が痛い、ズキズキする
- 熟睡感がない
- すっきり起きられない
- 身体が重いと感じる
■起きているとき
- 強い眠気がある
- だるさ、倦怠感がある
- 集中力が続かない
- いつも疲労感がある
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査
●まずは問診から
ここで重要なのは、起きている間の自覚症状や生活状況について医師に伝えること。昼間の眠気の自覚のほか、既往歴や体調変化、睡眠時無呼吸症候群(SAS)に特徴的ないびきの有無などの情報が診療に役立ちます。
●自宅や医療機関で睡眠中の状態を「検査」
問診の結果睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性が疑われる場合には、具体的な検査へと進みます。専門施設で入院検査をする場合もありますが、自宅で普段通りに寝ながらできる検査から始めるケースがほとんどです。仕事や日常生活に支障を来たさずに検査を受けることができます。
●症状の程度や原因に合わせて「治療方法を検討」
検査により睡眠時無呼吸症候群(SAS)の重症度・原因が特定されたら、症状や状況に合った治療方法を医師と一緒に検討します。治療開始後は定期的に受診し、治療効果や体調変化を確認します
睡眠時無呼吸症候群(SAS) CPAP療法による治療
●中等度から重度な症状に適した治療法
「Continuous Positive Airway Pressure」の頭文字をとって、「CPAP(シーパップ)療法:持続陽圧呼吸療法」と呼ばれます。鼻マスクを装着する場合には「nasal Continuous Positive Airway Pressure」の頭文字をとって、「nCPAP療法:経鼻的持続陽圧呼吸療法」と呼ばれます。
閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)に有効な治療方法として現在欧米や日本国内で最も普及している治療方法です。
CPAP療法の原理は、寝ている間の無呼吸を防ぐために気道に空気を送り続けて気道を開存させておくというもの。
CPAP装置からエアチューブを伝い、鼻に装着したマスクから気道へと空気が送り込まれます。
「鼻にマスクをつけて空気が送られてくる状況で眠れるものなのか?」と思われるかもしれませんが、医療機関で適切に設定された機器を使い、鼻マスクを正しく装着できているかどうかが重要なポイントです。そのため、医療機関に1泊入院して治療に適した機器設定を行う(タイトレーション)場合もあります。治療は毎日のことなので、使い方でわからないことがあればコツをつかめるようになるまで医師や医療機関のスタッフに相談してみると良いでしょう。
よくある質問
●睡眠時無呼吸症候群(SAS)は肥満が原因ですか?肥満以外の原因もありますか?
睡眠時無呼吸の原因は、大きく分けて2つあります。
①睡眠中に上気道が物理的に狭くなる閉塞性タイプ
②睡眠中に呼吸中枢の異常が生じる中枢性タイプ
ほとんどの場合は上記①に該当すると考えられています。肥満体の人は①になりやすいですが、その他にも首が短くて太い人や顎が小さい人(小顎症)も、無呼吸が起こりやすい構造になっています。
●いびきや眠気がなければ、睡眠時無呼吸症候群(SAS)ではないですか?
いびきや眠気がないからといって、SASではないとは言いきれません。重症でも自覚症状を感じないケースもあります。
眠気の強さの感じ方は、かなり個人差があります。眠気が慢性的になっていると眠気の強弱を感じにくい場合もありますし、寝ている間のいびきには自分ではなかなか気づけません。
SASは周りから指摘されて初めてその病気に気づくケースも多くあります。
周りからいびきや無呼吸を指摘されたことがある、またはこちらでご紹介している症状に心当たりがある場合には、受診をご検討いただくことをお薦めします
●どんな検査がありますか。具体的には何を調べますか?
簡易検査と精密検査があります。
簡易検査の場合は身体の中の酸素の状態と、いびきなどを測定し、無呼吸の有無を調べます。
精密検査の場合は、上記に加えて脳波や胸・腹部の動き、筋電図などを調べ、睡眠の深さ・長さ・質をより詳細に調べます。
●治療をすれば、いびきや眠気は改善しますか?
一概には言えませんが、気道が塞がるのを防ぐ治療方法であれば、いびきの改善は望めるでしょう。
ただし眠気は個人差があるため、治療で睡眠の質が改善できたとしても、絶対的な量が足りない場合は眠気が十分に改善しない場合もあります。
いびきや眠気の改善以外に、SASを治療することで心筋梗塞や脳卒中などのリスクを抑制することが期待されています。
●治療期間はどのくらいですか?
治療期間はかなり個人差があります。
対症療法を継続されるケースもあれば、無呼吸の原因を完全に取り除いて治療が完了するケースもあります。
個々の症状、無呼吸の原因などによって治療方法や治療期間が異なりますので、当クリニックにご相談ください。
●いびきをかきやすいかどうか、自分でチェックする方法はありますか?
上気道が形体的に狭いかどうか、ご自身でチェックする方法があります。
鏡の前で大きく口を開けて舌を下に出してみましょう。このときに口蓋垂(のどちんこ)がどれくらい見えているかが上気道の狭さの目安の1つになります。
